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帯広ロータリークラブ 会長挨拶 2011-2012

加藤維利会長

帯広ロータリークラブテーマ 「ロータリーを学び 共に楽しもう」
2011-12年度帯広RC会長 加藤 維利

始めに、カルヤン・バネルジーRI会長と増田一雄(旭川西)ガバナーの今年度方針を伝え、私の今年度の考えをお話しようと思います。

1905年ポール・ハリス達4人により産声を上げたロータリー運動は、その志に共感したクラブが次々と生まれ、15年後の1920年10月20日には米山梅吉氏と当時三井物産ニューヨーク支店長の福島喜三次氏により東京ロータリークラブが創立されました。更にその15年後の1935年3月15日には札幌ロータリークラブをスポンサークラブとして、チャーターメンバー19名で帯広ロータリークラブは誕生しました。5月31日には国際ロータリー認証番号No.3820を受け、日本のロータリークラブの設立順位では16番目、北海道では5番目に創立されたクラブでした。当時の帯広市は市制施行後2年目、人口は32千人程度の小さな地方都市に過ぎませんでした。以来、今年度で77周年を迎えるにあたり当時の先輩たちの志と理念に対する思いに深い感銘を覚えると共に、77年に渡る奉仕の理念を引き継いでいる、帯広ロータリークラブの歴史と伝統の重みを、今更ながら痛切に感じようとは思いもよりませんでした。ここに来て日頃の勉強不足を後悔しているところです。

さて、今年度国際ロータリーのカルヤン・パネルジー会長は1年間のテーマを「こころの中を見つめよう 博愛を広げるために」とかかげました。

まず、自分自身を見つめなおす事により、このテーマを実践して頂きたいと望んでいます。深く自己を省みることにより、人類が皆、同じ夢、同じ希望、同じ願望、同じ問題を分かち合っている事を、理解していただきたいと述べています。人に何かを与えようとするなら、まず自分自身にそれを与えることであり、自らが抱く望みを理解せずして、人々の望みを理解することはできないと説明しています。

それを踏まえて、3つの強調事項を挙げています。

第1には「家族」です。私たちが行う奉仕の全ての出発点は家族にあると述べています。

第2には「継続」です。私たちが得意とすることは何かを知り、それを継続しながら次のレベルへと高めていくことであると述べています。

第3には「変化」です。私たちロータリアンは皆、ロータリーを通じて世界を変えたいと望んでおり、世界に望んでいる変化に、まず私たち自身がなる事であると述べています。

「こころの中を見つめよう 博愛を広げるために」。平和、調和、そして友情の精神の中で変化をもたらし、全ての人々のために、さらに喜びのある世界を築いていこうではありませんかと締めくくっています。

また、増田一雄ガバナーはRIの長期計画のビジョンの優先項目を挙げ、地区の目標として「地域社会にロータリーを活かそう!!」と揚げています。具体的には、1. 地域社会の中でのロータリーの存在意義の強調。2. 特に職業奉仕部門を通してのサービスの向上。3. 例会を楽しく意志の疎通を図れる様、推進。4. 世界も大切だが2500地区が一番大切なため、2500地区内でロータリーとして協力できるものを調査する。5. ロータリー財団への協力。6. 米山記念奨学会事業への協力。と以上の項目を揚げ、その目標に向かって地域ロータリアン自らが汗を流し、地域住民の信頼を得てこそ可能になると述べています。

以上のことを踏まえ、今年度の会長方針を「ロータリーを学び、共に楽しもう」とさせて頂きます。

米山梅吉氏は「ロータリーの例会は人生の道場」と語っています。我々はロータリーの例会に出席する権利を持っています。また、それは義務でもあります。ではロータリーの例会とは何なのか、何故例会に参加しなければいけないのか、そもそもロータリーとは何なのか、ロータリーの目的とは何なのか、ロータリーは何故誕生したのか、決議23-34は何故大切なのか、そこに見出される二つの奉仕理念はどのようにして出来たのか、職業奉仕とはどういう奉仕なのか、親睦を目的として出発したロータリーでありながら定款や細則に親睦の文字がなかなか見出せないのは何故か。等々考えれば考えるほどたくさんの何故が湧き出てきます。

クラブ奉仕と職業奉仕の結びつきは-人生を楽しく生きること社会奉仕と職業奉仕の結びつきは-地域の住みよさ作りと言われています。

私はこれからの一年間の中で皆さんと共に、ただ例会で食事をして楽しかったではなく、その中でどのようにして有益な情報を効果的に皆さんに提供し、皆さんと共にロータリーを通して自己を見つめて行くかを考え、実行しロータリー運動の質を高める努力をして行きたいと思います。

今年度、帯広ロータリークラブ会長として、次の6つの項目を重点目標に揚げさせて頂きます。

1.ロータリーの歴史を学ぼう
「He profits most who serves best 最も多く奉仕するもの、最も多く報われる」の職業奉仕理念、「Service above self 超我の奉仕」の社会奉仕活動理念、四つのテスト、ロータリーの綱領(目的)、決議23-34、例会出席=親睦、Enter to learn, Go forth to serve(入りて学び、出でて奉仕せよ)、等々ロータリーの歴史の中にあるドキュメントを理解することにより、二つの奉仕の理念を透して見える、5代奉仕の活動を実践する運動を進めて行きましょう。

2.親睦を深め奉仕を実践しよう
親睦と奉仕はロータリーライフを支える両輪と言われています。どちらが欠けてもロータリーは存続出来ません。親睦を理解し深め、奉仕活動を実践し、ロータリーを楽しみましょう。

3.職業奉仕を理解しよう
ロータリーは「職業奉仕の団体である」と言われていました。
他の奉仕団体にはない職業奉仕の理念はアーサー・フレデリック・シェルドンが提唱したものです。この理念を学び、クラブ会員個々の職業に対する倫理観を高め、奉仕の哲学を実践して行きましょう。

4.会員の増強をし、退会を防ごう
有名な経済学者のP・F・ドラッガーは「企業の存続は顧客創造の連続である」と説いています。帯広ロータリークラブもまさに会員を増やして行くことにより、存続しクラブの安定化が図られます。そしてまた、ロータリーの哲学がいかに人生に於いて有意義なのかを理解してもらい、ロータリーの親睦の中で退会を防止しましょう。そのためにはロータリー運動とは何かを、地域社会に広く知らしめると共に、門戸を広げ会員の増強を図りましょう。

5.地域社会や国際社会、そして新世代への実践的な奉仕を考えよう
社会奉仕や国際奉仕、新世代奉仕はロータリーの歴史と共に出来上がってきた奉仕です。ロータリーの目的や奉仕理念を学び、未来に向けた視点で地域社会に還元できることを見つけ、グローバルなことやこれからのリーダーとなる青少年の育成を考え、これらの奉仕を実践して行きましょう。

6.ロータリー財団、米山記念奨学会へ協力しよう
ロータリーを木で例えると、「職業奉仕」は木の幹に当たります。その幹の「奉仕の理想」という導管を通り社会奉仕、国際奉仕、新世代奉仕という枝や葉に届き、ロータリー財団と言う花を咲かせます。やがて、素晴らしい実が結ばれます。その実がロータリー財団の事業です。
これは、渡辺好政(児島RC)元RI会長代理の講演の中の1節です。
我々の寄付がロータリー財団の中でどのように使われ、どのような事業に反映されているのかを理解し、積極的な支援を図りましょう。

そして、奨学生との交流を通して米山記念奨学会への理解を深め、留学の目的の支援をし、国際親善に寄与しましょう。

以上の方針を揚げさせて頂き、会員の皆様と共に1年間ロータリーを学んで行きたいと考えています。
どうか皆様の絶大なる協力の程をお願い申し上げまして、会長就任の挨拶と会長方針に代えさせて頂きます。
ありがとうございました。