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2003-2004年度会長報告

第2906回例会会長あいさつ 2003年11月19日

2003 年 11 月 19 日

2007-8会長

 今日はのちほど緑のお話しがありますが、先月米国西海岸で大きな森林火災があり、一昨年はシベリアと、年に何度か世界で大きな火災が発生していることから世界の森林について勉強してまいりました。
 1997 年10月のWWF(世界自然保護基金)の発表によると、8千年前に存在した世界の自然林の約2/3が消失してしまっており、うち最も自然林の減少が進んでいるのは、アジア・太平洋地域です。(本来の自然林の88%がすでに失われている。)残っている自然林のうち保護地域に指定されているのはわずか6%であり、このまま森林の減少が進行すれば、50年後には森林がまったく消滅してしまうという。また石油製品も43年、ガスは46年という厳しい状況にある。
 森林破壊の歴史は人間文明が始まって以来、進行しており、人類の拡散と同時に少しずつ森林が失われていった。特にヨーロッパやアジア地域の比較的早く開けた地域では、ほとんど原生的な森林は残っていない。低緯度地域の熱帯雨林と、高緯度地域の北方林の多くは比較的最近まで原生的な状態を保ってきたが、この 20年から30年ほどの間に加速的な崩壊が目立つようになった。
 今世界の中で国土面積に占める森林の割合(%)が高い国は、ガイアナ94.4、スリナム94.4、ギアナ90.6、ベリーズ86.1、ソロモン諸島85.4、ブルネイ82.4、ギニアビサオ82.1、パプア・ニューギニア81.6、韓国77.2、バヌアツ73.8の森林率である。反面森林の減少面積(単位千ha)が大きい国はブラジル12772、インドネシア5422、コンゴ民主共和国3701、ボリビア2907、メキシコ2540、ベネズエラ2517、マレーシア2001、ミャンマー1937、スーダン1763、タイ1647である。
 この減少の原因は、農地転換、非伝統的な焼き畑耕作、過度の薪炭材採取、不適切な商業伐採、過放牧などが指摘されている。その背景には人口増加、貧困、土地制度などの問題がある。
 FAOが行った調査によると、1980年から90年における熱帯林の減少・劣化の理由はアフリカ地域では農地造成、薪炭材の採取、過放牧、南米地域では、入植による農地開発、大規模な放牧地造成、ダム開発、アジア・太平洋地域では焼き畑移動耕作の拡大、入植による農地開発等が背景となっている。
 のちほどの緑の話しの中でこのような内容を頭に浮べながら卓話を聞いて頂ければ幸に存じます。