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2023-2024年度会長報告

第3822例会 令和6年4月3日 会長報告 工藤 大輔 会長

2024 年 4 月 16 日

会長 みなさん、こんにちは。ロータリーの特別月間、4月は「環境月間」です。 
 2022年RI理事会10月に決定された新しい重点分野の1つです。
 天然資源の保全と保護を強化し、環境の持続可能性を高め、人と環境との調和を促す活動を支援する月間としました。
 過去5年間、財団のグローバル補助金では、1800万ドル以上が環境に関連したプロジェクトに充てられてきました。環境を支援する別個の重点分野を設立することで、ロータリアンが世界中の地域社会で好ましい変化をもたらし、より大きなインパクトを生み出す一助となります。
 ここに地球を守るロータリーの取り組みを列挙しましたが、そのうち「気候変動の影響を受ける生態系と地域社会の強化」についての事例を紹介したいと思います。
 「消えゆくオオカバマダラ生息地の復元を誓う」ということで毎年、数百万頭のオオカバマダラがカナダ南部とアメリカ北部の一帯から4800kmも移動して、メキシコシティ郊外の森林地帯で越冬していますが、激減しているそうです。
 これの何が問題かというと、オオカバマダラやその他の花粉媒介者と呼ばれる昆虫が減ることで私たちの生活に悪影響が出るのです。世界の植物種の75%は、花粉媒介者に依存して生きていて、花粉媒介者の助けがなければ、食料の30%が消えてしまうだろうといわれています。
 近代農業によるトウモロコシや大豆の栽培、気候変動、農場や住宅・商業地での農薬使用、都市のスプロール現象などによる生息地の減少を食い止めるため、関係地域のロータリークラブが関係機関と取り組もうというものです。
 この話はスケールの大きなプロジェクトですが、その流れで見つけたのが、京都東RCが実施している「京都東みつばちプロジェクト」です。
 京都市左京区、平安神宮の大鳥居の近くのビル屋上でみつばちの飼育を始めました。
 都市養蜂では、近隣住民がガーデニングで育てている花々や、桜、ハナミズキ、ツツジなどの街路樹が蜜源となり、そこから働きバチが蜜を集めることでハチミツが作られます。農薬が散布されない都市部の植物は、養蜂に適しているとされます。
 味わい深い美味しいハチミツを味わえるという体験は、「地域の自然、動物、そして人間の営みの繋がり」を体現するものです。
 養蜂はハチミツを採ることが目的ですが、それには年間を通して巣箱をチェックするなど適切な対応が必要となります。その時々の気温や外敵の状況を見つつ、季節の移ろいと植物の変化、そして生き物とのつながりを感じます。
 そんな体験を街中で実施し、その努力の結晶であるハチミツを地域の人たちと共に味わえる都市養蜂は、地域コミュニティを活性化させる素晴らしい活動と言えます。
 京都は桜の名所です。桜が咲き誇る季節、みつばちの活動はいよいよ活発になり、たくさんの蜜が集まります。
 採れたハチミツについては、菓子作りをやっている養護施設に寄贈する案や、ハニーカステラを作って例会のデザートで食べる案など、さまざまなアイデアが寄せられています。現場はまだまだ前途多難ですが、何とかやり遂げて新しい奉仕のスタイルを築き上げていきたいと思います、とのことでした。
 京都東RCとのご縁は、1976年から84年まで8年間、帯広RCに在籍されました帯広畜産大学元学長の西川義正会員のご尽力により、今から43年前の1981年3月23日に友好クラブの締結をしたことに始まります。
 帯広クラブ創立90周年、そして京都東RCの70周年と交流が近づくということもあり紹介いたしました。
 以上、会長報告とさせていただきます。
 本日もよろしくお願いいたします。