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2020-2021年度会長報告

第3666例会 令和2年9月2日 会長報告 長澤 秀行 会長

2020 年 9 月 9 日

会長 今月から円卓での例会となりました。会員相互の親睦を図る上では、このような形の方が会話も弾んでいるようです。
 先週、国際ロータリーのホルガー・クナーク会長から、ポリオに関する連絡がありました。8月25日に、WHOアフリカ地域の野生型ポリオウイルス根絶が正式に認定されたというものです。この認定は、アフリカ最後のポリオ常在国であるナイジェリアで、野生型ポリオの症例が最後に記録されてから4年が経過した後に行われるものです。
 ポリオ(急性灰白髄炎)は、脊髄性小児麻痺とも呼ばれます。ポリオウイルスに汚染された水を飲むと、腸管で増殖し、神経系が侵され、身体の麻痺を引き起こす病気です。特に5歳以下の子供にかかることが多く、「小児まひ」と呼ばれています。
 1940年代には日本でも全国各地で流行し、1960年には北海道を中心に5000人以上の大流行がありました。生ワクチンの導入により感染は収束し、日本では1980年の一例を最後に野生株のポリオウイルスによる感染は起きていません。しかし、今なお後遺症に悩む人々の現状や、ワクチンを接種しても免疫不全や二次感染により発症する危険性も知る必要があります。また、輸入感染症の危険性も残ることから、世界中からポリオを撲滅しなくてはなりません。
 1985年に国際ロータリーが、募金目標1億2千万ドルのプログラム「ポリオプラス」を開始し、1988年にはWHO(世界保健機関)やユニセフ等が世界中の国々と連携して「世界ポリオ撲滅推進活動」(GPEI)を立ち上げました。この時、世界では125カ国で約35万件以上の症例数が推定されていましたが、これまで25億人の子どもに予防接種を行い、南アメリカ大陸、北アメリカ大陸、オーストラリアから中国にわたる地域でポリオが撲滅されました。
 2011年には、ビル&メリンダ・ゲイツ財団も加わり、新たにロータリーがポリオ撲滅の新しい啓発キャンペーン「あと少し」を立ち上げた結果、常在国はナイジェリア、アフガニスタン、パキスタンの3カ国となっていました。
 今回の認定により、残るはアフガニスタンとパキスタンの2か国のみとなりました。しかし、世界からポリオを撲滅しない限り、今後10年以内に、世界での年間発症数は20万件に上ると予想されている。
 アフリカ地域の子どもを守りつづけ、アフガニスタンとパキスタンでの野生型ポリオウイルスを撲滅するため、ロータリー会員は引き続き年間5000万ドルを集めていかなくてはなりません。 まさに、ポリオ撲滅まで「あと少し」ですので、引き続き、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。