第3891例会 令和7年10月15日 会長報告 飛岡 抗 会長
皆さん、こんにちは。本日は気温も一桁となり、かなり冷えてきました。もう暖房を入れたご家庭もありますよね?先日我が家は暖房の試運転をさせて頂きましたが、妻から「私は寒くないよ」と言われ、ちょっと焦りました。
さて、今回の移動例会においては、社会奉仕委員会 林委員長に90周年記念事業に際し施設へ寄贈を行っており地域文化資源である「帯広市図書館」への更なる理解を深め、今後の社会奉仕活動や地域社会への関わり方を考える契機とすることをお願いしました。加えて、フードロス問題に関して日航ノースランドホテル帯広様のご協力も頂き、帯広ロータリークラブ初となるバイキング形式での昼食を実現できました。フードロス問題への意識向上に繋がれば幸いです。
帯広ロータリークラブと帯広市図書館の関わりは、昭和25年すでに独立の図書館が建てられていた頃からはじまります。帯広市図書館の蔵書数は、平成14年3月時点で282,297冊、これらの蔵書の一部が個人・団体からの寄付・寄贈によるものでした。我等ロータリアン 宮本商産創業者 宮本 富次郎さんは、経済関係書購入費と指定して、昭和26年からその生涯を通じて毎月5,000円ずつ寄付し続け、昭和35年まで総額530,000円相当を産業経済関係図書購入に充て「宮本富次郎文庫」を開設しました。また、(帯広市資料より)山崎石油社長 山崎 義平さんは、同じく昭和26年から毎年寄付を続け、「山崎義平文庫」を開設しました。山崎さんが亡くなった後もその遺志は引き継がれ、平成13年末には約4,800,000円に達する程でした。その他にも梶野会員のお爺さんにあたる「梶野宗五郎文庫」も昭和38年9月に開設されました。新帯広図書館は開広団地の一角に昭和43年6月に竣工されました。そして更に38年後、平成18年3月、この地「駅南私有地周辺」に再度新帯広市図書館が開館しました。
帯広市図書館100周年記念誌から吉田 真弓元館長の一文を紹介します。図書館を構成する三大要素は「人・建物・資料(情報)」と学びました。「人」には図書館職員も利用者も含まれます。帯広市図書館の100年は、その存在を大切に思う住民がいて、資料や情報を求める人たちに真摯に応えようとする職員がいて続いてきた年月だと思っております。視察に訪れた方達に、長年続く寄付金や寄贈の多さに驚かれたことがあります。それは、古い古い図書館の時代から大切に育み続けた「人」達の図書館への思いが顕在化した結果でしょう。100人に100通りの図書館像があります。ですが、それがどれほど異なっていても、人がいて資料(情報)を提供する場であることに変わりはありません。今後も住民に寄り添い「一緒に」育ってゆく図書館であり続けて欲しいと言われております。
最後になりますが、本日、帯広市図書館永田館長さまはじめスタッフの皆さまには大変忙しい中お時間を頂きありがとうございました。御礼と感謝を込めて会長報告とさせて頂きます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。
