「一人はみんなのために みんなは一人のために」
One for All 、All for One
2013-14年度 帯広RC会長 渡辺喜代美
世界初の奉仕クラブが1905年2月、ポール・ハリスによってシカゴ・ロータリー・クラブとして結成され、1989年、ロータリーは、世界中のクラブで女性の入会を認めることと票決しました。以来、クラブの会員増強と女性会員入会については、各地のロータリークラブで多くの論議をもたらしました。当クラブでも熱心に協議が重ねられ、「歴史と伝統のある帯広ロータリークラブ」に女性会員第一号として2001年4月に入会させていただきました。
帯広ロータリークラブの歴史を振り返りますと、1935年3月15日に日本第16番目、北海道では第5番目に19名の会員で創立し、1940年9月解散、戦後1950年12月28日に国内46番目に認証を受け、現在に至っています。その時々の歴史を刻みながら、多くのロータリアンが築いてきた帯広ロータリークラブ創立79年・第70代会長を拝命した渡辺喜代美です。
今年度の国際会長ロン・バートン氏(アメリカ・ノーマンRC)は、「ロータリーを実践し、みんなに豊かな人生を」とテーマを掲げられ、2500地区葭本正美ガバナー(釧路ベイRC)は、「讃えよう 地域を! クラブを!会員(自分も)を! ロータリーとの出会いに感謝!」と標語を発表されました。
ロン・バートン国際会長は、「ロータリーの奉仕発展を心から願うならば、今、ここにいる私たちが抱いているのと同じ気持ちをすべてのロータリアンに抱いてもらわなければなりません。すべてのロータリアンが重要な役割を果たすようにするとともに、その貢献を讃えることが必要です。」と訴え、「ロータリー財団の新たな時代の幕開けとして、未来の夢は、持続可能な国際プロジェクトを推進していくにあたり、地域社会のニーズに応えるプロジェクトの実践にあたり柔軟に対応することによってロータリーを新たな次元に昇華させるもの」と語っています。
また、葭本正美ガバナーは、「明るく、楽しく、自分も会員も居心地のいい一年にしましょう。まず地域、クラブ、会員を見直しましょう。長所を見つめ、伸ばしましょう。短所は追求せず、ロータリーの楽しさを追求しましょう。」と下記の指針を示されました。
- 会員増強
- 地域社会への奉仕プログラムの実践と公共イメージ認識度の向上
- 「未来の夢計画」の理解と実施
以上のことを踏まえて、今年度の会長方針を「一人はみんなのために、みんなは一人のために “One for All 、All for One”」とさせていただきました。この言葉は、フランスの小説(原作デュマ)『三銃士』のなかで主人公ダルタニアンが友情の誓いの言葉として記され、またスポーツ界では、ラグビーの基本精神として語られている言葉であります。
私達は、それぞれの時間の中で帯広ロータリークラブに所属し活動しています。今一度、ロータリーの目的を記してみますと、「1.知り合いをひろめることによって奉仕の機会とすること。2.職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものとすること。3.ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること。4.奉仕の理想に結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること。」と示されています。ロータリアンにとって時代が変化し、リーダーが変わったとしても、その活動方針、ロータリーの目的は不変であります。
私たちは今一度原点に立ち返り、思慮深く更なる前進を続けることが大切だと思います。私たちロータリアン一人一人がその役割を果たし、積極的に行動するならば、帯広ロータリークラブは魅力的なすばらしいクラブとして成長し、多くの賛同者を得ることと確信しています。地域社会において奉仕活動実践リーダーとしてその存在意義を示し、帯広ロータリークラブの未来を確かなものにするため、心ひとつに明るく楽しい帯広ロータリークラブの創造に全力を尽くしたいと思います。
「一人はみんなのために、みんなは一人のために“One for All 、All for One”」
一年間、帯広ロータリークラブ会員皆様のお力添え賜りますようよろしくお願いします。