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2004-2005年度会長報告

第2961回例会 合田 修 会長報告 2005年2月9日

2005 年 2 月 9 日

2005-6会長

2月のこの時期としては、比較的穏やかな日が続いておりますが、如何がお過ごしでしょうか。

今日は、市民生活になくてはならない消防本部の水藤消防長をお迎えしておりますが、丁度今月末からは春の全国火災予防運動が始まります。十勝はまだまだ冬一色ではありますが、これから先火災が起き易くなりますので、火の元には十分お気を付け頂きたいと思います。又、水藤消防長に於かれましては3月6日開催の当クラブ創立70周年記念式典にもご出席頂く予定となっておりますので、改めまして宜しくお願いを致します。
「なぎ倒された電柱が路地を塞ぐ。2階建ての家は潰れ、まるで平家に見えた。消防車は立ち往生、肝心の消火栓から水が出ない。地域住民を助ける筈の消防や行政ですら一被災者に過ぎない」10年前の阪神大震災の時、野宿しながら4日間で80㎞を歩いて被災状況を視察された水藤消防長の参状報告でありますが、当時テレビに放送された映像も未だに我々の脳裏に残っております。
最近では新潟県中越地震、そしてインドネシア・スマトラ島沖地震と大型の災害に見舞われておりまして、この十勝帯広でも大型の直下型地震発生の可能性が指摘されている処であります。この災害に対する自主防災組織として昔からある組織が、ご承知の通り消防団でありますが、元々は八代将軍徳川吉宗の時代に組織された町火消しにさかのぼりまして、昭和48年から消防組織法に基づいて市町村が設置しているという事で、身分は非常勤の地方公務員であります。会員の中にも曾て団員の経験をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、この団員数が約50年前の209万人から現在では94万人と半分以下となっておりまして、しかも新人が入らない為、全国の平均年齢が37才と高齢化が進んでおり、政令指定都市では40才を超えている様です。田舎育ちのせいか、子供の頃は消防団に入るのが1人前の証しで20代で前線要員、30代で指揮命令、40代で引退というイメージがありましたが、今はすっかり様変わりしている様です。現代社会は非常に気忙しく、こういったボランティア的な活動が敬遠されるのかも知れませんが、災害が大きくなる程、消防機能そのものが破壊される、或いは機能しなくなる危険性が高まる事を考えれば、地域や個人の財産は自分達で守るという地域への帰属意識、町火消しの精神を忘れ、消防署のプロだけを頼りにしている処に、本当の災害の落し穴が待っているかも知れないと、本日のプログラムの前に感じました事を申し上げまして、会長報告と致します。