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2004-2005年度会長報告

第2952回例会 合田 修 会長報告 2004年11月24日

2004 年 11 月 24 日

2005-6会長

昨日は勤労感謝の日で、自宅で英気を養われた方も多いと思いますが、年末を控え何かと気忙しい時期でもありますので、健康管理・交通事故等には呉々もご注意頂きたいと思います。

本日のプログラムは地域発展委員会にお願いをしておりますが、今月1日に20年ぶりに刷新されました日本銀行券、市場への流通は順調な滑り出しを見せている様でして、秋元会員もホッとされている事と思います。今回のデザイン一新による話題は、やはりお札の肖像となった人物、樋口一葉並びに野口英世、このお二人については皆様既にご承知の通りでありますが、お二人に共通項があるとするならば、共にお金には大変苦労をされた点ではないかと思います。樋口奈津こと一葉は、父親・兄を亡くし女性ばかりの家庭の中で、生きる事の為に小説への道へ入りましたが、その切掛となったのが田辺花圃という女性作家だった様です。然しながら、作品は全く売れず「十三夜」・「にごりえ」・「たけくらべ」が作品として花開いた24才の時に病によって命を失うという皮肉な運命を辿りました。又、野口英世は貧しい農家に生まれ、他人からの援助によって学問を続ける事により医師免許を取得し、後に世界各国で研究を行っておりましたが、黄熱病により51才で生涯を閉じられました。新しい千円札・五千円札を手にしまして、あれだけ苦労したお金の肖像になったお二人の思いはいかにと思わず繁々と眺めてしまいますが、一方で肖像に変更がなかった一万円札ですが、福沢諭吉が詠んだとされる「心訓七則」の中には、ロータリーの理想と相通ずる教えがありまして、良く聞く機会も多いのですが、

世の中で一番楽しく立派な事は一生涯を貫く仕事を持つ事

世の中で一番尊い事は人の為に奉仕して決して恩に着せぬ事

福沢諭吉は1901年に故人となられておりますので、ロータリーが創立される前の方でありますが、もし彼がロータリアンであったならばと勝手に想像を脹ませている処であります。

又、「世に銭程面白き物はなし」とは井原西鶴の言葉ですが、最近この面白い銭が各地で見られます。これは特定の地域やグループにだけ通用するエコーマネーと呼ばれる地域通貨でありまして、全国各地で480種類以上にまで発展しております。地域通貨の特徴は奉仕活動をしたお礼に使われる事が多く、地域の助け合いやボランティア活動の促進済、又、空洞化した商店街の活性済として地域レベルでの街創りを目的としている事ですが、名前が面白いのも特徴です。温泉の町大分県別府市では市民グループ「アチチ中央銀行」が発行する「湯路(ゆ~ろ)」、群馬県では「しるく」、岩手県には「わらび」、茨城県にはガマの油から「ガマール」と地域の特産品にちなむ独特の名前が思わず笑いを誘い、実にほほえましく感じます。又、埼玉県での「キューポラ」と呼ばれる通貨は、その一部がラオスの子供達を支援するという国際奉仕活動にも繋がっている様です。そしてご当地帯広にも「Ceeマネー」、「サラダ」、そして大空地区には「そらん」という地域通貨が既にありまして、様々な試みが進んでおりますが、本家本元の日本銀行もこういった活動を温かく見守っているとの事です。ロータリーの地域発展に対する活動は歴史的にどちらかと言えばハード面を支援する部分が多かった様に思いますが、これからは新しい価値を生み出して、ソフト面で地域社会の発展に繋げる事も期待されているのではないかと、新札の発行を機に感じました事を申し上げまして、会長報告と致します。