帯広ロータリークラブ 会長挨拶

2000-01年度帯広ロータリー会長挨拶

鈴木

帯広ロータリークラブテーマ 温 故 知 新
2000-01年度帯広RC会長 鈴 木  樹

温 故 知 新
先人に学び、新たなる歴史を刻み、真の奉仕は潮流の扉を拓く

 激動の世紀末にあたり、私たちロータリアンがロータリアンとしてどのように歩んで行かなくてはならないのでしょうか。行動に信念を‥・信念は行動に成っているのでしょうか。ロータリーの徽章、歯車が象徴するもの、それは奉仕の道を意味するところで、歯車一つ一つが確りと噛み合い、それを最高度に実演して見せる時、夢は実現に転化すると信じて止みません。
ロータリーはどこへ行く?我々の組織は21世紀に参入する準備が果して充分か?より力強く、より効果的な活動をするには、いかなる進路を取るべきか?これは世界のロータリアンに向けて投げかけられた、1999~2000年度国際ロータリー、カルロ・ラビッツア会長の問いかけでした。 そして2000~2001年度国際ロータリー、フランクJ・デプリン会長はロータリアンとしての使命の確認…。クラブ、地域社会、そしてあまねく広く世界において、意識を喚起し・進んで一歩を踏み出す、行動を‥・と投げかけています。RIテーマに有る「TAKE ACTION」進んで行動こそ、21世紀づくりのファーストステップ、ターニングsポイントと 成るのでしょう。
本年度、私は温故知新「先人に学び、新たなる歴史を刻み、真の奉仕は潮流の扉を拓く…」と掲げさせて頂きました。歴史と伝統の上にある、我が帯広ロ一夕リークラブの担う責任と使命は年々増大しております。時代と共に歩んでこられた、先人の豊かな経験と知恵を今の時代にどのように増幅し、新世紀を築いて行くのか、当事者である私たちに与えられた、試練であり、義務でもあります。私がよく使う言葉に「権利と義務は表裏一体成り…」というのがございます。社会生活の中で権利だけでも、義務だけでも、成り立ちません。それぞれがロータリー徽章の歯車のごとくでありましょう。
田巻明男バストガバナーは優れた思想体系と合理的組織管理原則は文化価値を追求する団体のもつべき二要素と位置付けられました。個人的な資質は均等ではなく、人生観の相違もある中で、等しく質と量の両立を要請される困難な過程にあっても、21世紀のロータリーの地位向上を図るため、倫理的原則と道徳的価値をもとにした実践こそが魅力的なロータリーの根幹と位置付けられているのです。まさしくロータリーの歯車なのでございましょう。
高林茂ガバナーは積極的な奉仕の実践をと地区方針をかかげられ、デプリン会長の「成功の秘訣は他の団体との協力」の言葉を引用され、輝かしい21世紀に向かって行こう!と意志を示されています。私たちロータリアンの父であるポール・ハリスの言葉に、「世界は絶えず変化しています。私たちは、この変動する世界とともに変わっていく心構えがなければ成りません。ロータリー物語は、繰り返し、適切に書き直す必要があるのです・‥。」彼は1905年、ロータリークラブを創立し、一貫した信念と情熱を持ってロータリー物語を見続けてきました。 ポール・ハリスの運動はロータリークラブとして、今や162の国と35の地理的ゾーンにわけられ、29,000を超すクラブと約117万人のロータリアンの手により世界中にその活躍を展開し、実践的に奉仕クラブの運動はやがて100年にも成ろうとしています。 世界のロータリアンが私たちと並び、建設的変革を担い、共にロータリー物語を書き直している事を、深く自覚し、今後の大きな糧へと願っています。
さて、それでは私たち帯広口一夕リークラブとして如何に有るべきかのべたいと思います。先ず積極的な参加意識とチームワークを信じ合う事です。私たちロータリアンは、ロータリークラブの定める、あらゆる奉仕活動を通じ、提言や発言に耳を傾け、個人・事業・社会への積極的な取り組みを常とし、志を共にする同胞として、参加意識・意義の向上を図りたいと願っています。更に「会員、全てが優れた指導者である」と云う事です。全ての会員が力一杯可能性を伸ばせるよう、個々人が個々人を尊び、目標を見定め、円滑な活動に寄与し、会員の全てが優れた指導者である事を自覚したいものであります。そして前文でも申しました権利と義務は表裏一体である事を再確認する事です。適切な環境づくり/互いを認めボーダレスなチームワーク/マイナス思考である非難、非望、否定を排除/温故知新/建設的な変革と思考/率直な交流の推進/更にロータリアンとしての基礎である原則と価値の見直し‥‥‥等々、権利と義務はそれらから歯車の様に生れてくるのです。 以上を踏まえ、以下10の重要な点をあらためましてお示ししたいと思います。
1.方針とテーマ
(1)2000~2001 フランクJ・デプリンRI会長テーマ意織を喚起し‥進んで行動を私自身が、なんといっても全ては行動で示す事をうたっていますので全く共鳴です。
(2)2000~2001 高林茂第2500地区ガバナー方針積極的な奉仕の実践を。特に優れた広報メディアの活用、奉仕の機会の事例にある諸問題の多くは、既に私自身の方針の中に盛り込んであり共に歩調を合わせて推進する事が出来ます。
(3)2000~2001 20世紀最後の6ケ月、21世紀最初の6ケ月この時期にめぐり合わせた私の会長年度…精一杯新しい「ロータリー物語」づくりに努めます。
2.歴史と伝統
1932 札幌、1933小樽、1934旭川、1935函館に続く1935我帯広ロータリークラブが創立されました。日本で16番目、道内5番目に誕生させた我等の先達の勇気ある行動とその先見性に感動を覚えます。帯広ロータリークラブは旭川ロータリークラブと共に第2500地区にあっては「原点」であります。今迄先輩が築いてこられた帯広ロータリークラブの実績を大事に継続していきたい。【歴史と伝統】を【自覚】したクラブ運営をいたします。
3.奉仕挿体
ロータリークラブは一般社会から【奉仕団体】と呼ばれています。私たちも無意識の内にそう考えていると思います。しかし、皆さんはクラブとして、どんな奉仕をしていると自覚していますか‥・各個人では日常的にご自分で色々なケースのご奉仕をされていると思います。その実態を調査集約して帯広ロータリークラブの会員自身の活動=クラブ実績と考えたいのです。【何が奉仕か】を皆さんでよく考え直してみる、良い機会かも知れません。
4.国際奉仕
a.戦争や内乱による「難民問題」
b.寒さをしのぐ手だてのない生活と飢えに耐えている子供達
c.停電の為、医師の目の前で死んでゆく現実
d.地球温暖化による海面上昇が、小さな島を直撃してどんどん浸食されている状態
『私達にできる事・‥それは、その現実を良く理解し広く「告知」して…その先頭に立つことです。できる事から取り組むことです。・‥しかし、根気のいる事です。焦らず…無理しないで…縦続する。』
5.時代の変化
私達は、時代の変化を【真摯】に受け止めよう…ということであります。インターネットはリアルタイムに世界を駆け回っています。それは縦型社会が横型移行していることを自覚することなのです。「熟練した経験は勿論大事です」しかし、現実はパソコンを操作できない上司は仕事が出来ない時代に入っております。特に私たちの年代は保守的傾向が強く機械アレルギーを示しがちであります。いまや、「IT」情報技術革命の時といわれています。私共はクラブ例会を通じて、会員自身が頭を洗脳する「道場」に通っていると思うことはできないでしょうか。そのことを考えた時、私は時代の変化意識をハッキリと訴えたいと思います。
6.出席義務の履行
折角の【例会出席の義務ではなく権利】を大切にしませんか。簡単に放棄するのはもったいないと思います。出席率100%にはこだわりません。しかしメイキャップ(補正)をする機会が多いのですから是非努力をしていただけませんか。(権利と義務は表裏一体なり)
7.楽しさを味わう
出先機関の方々の転勤後、後任者が入会を継続されないケースが増加傾向にあります。地元会員の退会も増加傾向にあります。その防止には、クラブ運営に皆が参加して【楽しさ】を味わう事だと思います。委員長一人ではなく皆が参加して委員会活動を活発にしてほしいと念願いたします。
8.会員増強
会員増強は非常に困難を覚悟しておりますが、これは永遠の課題であります。会員増強をしなければ、組織はいずれも崩壊するのです。一年毎に確実に私たちは加齢していく訳ですから新しい人材を補給しましょう。
9.長期的人材育成
先輩と若手の渾然一体の調和を図りたい…と考えています。第2500地区の原点である帯広ロータリークラブは自分のクラブのみならず第6分区そして広く第2500地区の指導者を輩出させる義務感を多くのクラブ会員が意識すべきだと考えています。
10.第2500地区大会 帯広開催
今年の第2500地区大会は、帯広南ロータリークラブ主管による帯広開催です。当然、全員登録の協力はもちろん、現実に全会員参加の協力を実現させたいものです。
以上、私が本年度、帯広ロータリークラブ会長としてメンバー皆さんと取組んでいく方向です。共にロータリー物語を創造いたしましょう。

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