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2001-2002年度会長報告

第2795回例会会長あいさつ 2001.9.5

2001 年 9 月 5 日

2005-6会長

 新世代のための月間
 9 月は新世代のための月間です。ロータリーは早い時期から新世代対策を進めてきました。1998年の規定審議会では、4大奉仕に青少年奉仕を加え、5大奉仕にしてはとの提案がありました。これはロータリーの奉仕の概念を変えることになるという理由で却下されましたが、新世代対策は重要なテーマとされ、その年から新世代活動委員会が常任委員会に昇格することとなりました。

 十勝の教育
 それでは十勝の青少年対策、教育はどうかといいますと
 1 多様性に欠ける
 2 競争があまりない
という2つの非常に大きな問題があると考えています。
 北教組の小中学校教職員の組織率は帯広市、十勝とも約90%ということです。全道は45.5%、全国は34.9%です。これは高校も含んだ数値ですが、それを勘案しても帯広・十勝とは開きがある。もちろん単純には言えませんが、組織率の高さは教育の多様性を妨げる一要因になっているのではないかと感じます。
 東京や本州では私学が普及し、競争原理が働いています。特に東京は進学校のトップを占めるのは私立という状況です。しかも、本州の小中学校では教育変革が急激に進んでいるのです。

 加藤学園のイマージョン教育
 一つの事例として静岡県沼津市の加藤学園暁秀初等学校をご紹介しましょう。ここでは定員の一部でイマージョン教育を進めています。何かというと英語で授業を受けるということです。1年生から3年生までは国語を除く全教科、4年生から6年生までは社会、音楽、国語を除く教科の授業が、すべて英語で行われているのです。1年生の入学当時は訳が分からずに泣く子もいるようですが、数ヶ月で克服し、英語で理解し始める。分からない場合は教師が絵を見せながら繰り返し、繰り返し、英語で説明するのだそうです。
 この教育の意味合いは非常に大きい。現代の経済、政治状況はボーダーレス、グローバル化。英語を理解することは、今の世の中では非常に重要になってきています。イマージョン教育を受けることで、小さいころから言葉の壁が取り払われるのです。そういう学校すら日本の中にあり、文部科学省も認めている。ところが帯広・十勝ではみんな同じ教育が行われているのです。

 教育を見守る使命
 多様性を欠く教育が教科書採択問題にもつながっているのかもしれません。十勝でも扶桑社の教科書が不採択となりました。いい悪いの論議はあって当然ですが、我々も今後の教育というものをしっかり考えねばと感ぜられました。
 私たちの子供や孫のことでもあります。地域の問題でもあります。真剣にPTA活動に参加し、教育委員会の動きを見守り、帯広、十勝の教育をどうしていくか論議していくことが重要です。新世代のための月間に際しまして、きちんと位置づけてロータリー活動を展開したいと考えます。